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ワインソムリエ 大西 直子さん

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イタリアンレストラン等、数業態の人気店を日本全土に展開している「パワーアップ株式会社」の幹部として大活躍の大西さん。イタリアへは毎年、社内の方々を連れて研修の食巡りや、様々な生産者に直接足を運んだり、食を常に追求し続けていらっしゃいます。

そんな仕事柄、ご自身がレストランに行った際にも、素晴らしい料理と共に味・価格と満足のいくワインの提案があると『それは本当に気持ちの良い食事、気持ちの良いサービスととらえることが出来る』と感じ、その重要性とご自身が体験した感動を、会社の経営するお店を訪れるお客様にも伝えて行きたいと常に考えていたそうです。

そこで「飲むだけではなく知識として繋がるよう一度しっかり勉強したい。」とAccademia dei viniの運営するAIS認定ソムリエコースの受講を決意。

実際にコースに参加するまでは、Abbinamennto(料理とワインのマリアージュ)」は漠然と『最初は泡、魚は白、肉は赤』と思っていたそうですが、イタリアソムリエ協会の掲げる「食べ合わせのメソッド」を学ぶに連れて、ワイン選びを根拠をもって考えられるようになり、そのことにとても感動されたそうです。

そしてAbbinamentoとは「飲み物と食事が其々を高めあい、決してどちらかが勝つことの無く全体の食事としてとらえるワイン選びである」と強く感じることになったとか。

コースの最中はワインのテイスティングで表現がなかなか上手く結びつかず苦戦が続いた中で、偶然テイスティングしたアリアニコ品種のワインの中に”乾燥したフルーツ”を実際に実感できたときはとても感動されたそうです。

又は「ワインの欠陥」をしっかり理解できたことでご自身の知識範囲が大きく広がり「今まで自分の中で何かおかしいと思っていた事が、理論によって理解をし、実際に体験する事によってしっかりとしたワインの判断基準が出来たときは嬉しかったです。」と、6週間という長いようで短いコース期間中のターニングポイントについても語ってくださいました。

コース期間中にAccademia dei vini主催で開催されたカンティーナ訪問やフランチャコルタの祭典などにも積極的に参加されていた大西さん。「頭に詰め込むだけではなく実際に目で見て体験できたことは楽しい上に忘れられない経験となった」とか。又、滞在先であるレジデンスでは自炊の出来る空間の為、他の受講生の方が作った料理を通じて交流したことなどが心のなごむひと時となり、イタリア開催コースならではの体験をされたそうです。

『何の知識も持ち合わせていなかった自分には、正直簡単な事ではありませんでした。最初の基盤つくりに少し苦労したことや、テイスティング後の睡魔との戦いが厳しかったです。しかしそれ故に決められた期間に習熟していき、結果につなげることによる達成感は言葉にならない位のもの。学生時代から年月を経て、もう一度自分を追い込む良い経験が出来たと感じました。』と コース全体について振り返ってくださいました。

受講を終えて、ソムリエは自分が知識がある事のみが重要ではなく、お客様にご満足いただけるワインをどのように提案できるか、またお料理と合わせて最高の状態で提供できるかが大切であることを実感された大西さん。ご自身が扱うワインはもちろん、より広くの知識が必要だと改めて感じたそうで『今後、自らが接客する機会、店舗扱いのワイン選びはもとより、スタッフへサービスの仕方などを伝えていきたいと考えます。』と更なるレストランサービスの向上への力強い心構えを語ってくださいました。

ご自身のお仕事でもある「レストランでのサービス」に高い志を持たれている大西さんの益々のご活躍をお祈りしております。

−−− プロフィール ---

大西 直子(おおにし なおこ)

Accademia dei vini22期:2013年5月コース

株式会社パワーアップ 専務取締役

HP: http://www.power-up.jp/company/business.html

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リカルド・コタレッラ氏来日記念”ファーストボトル発表会&テイスティングセミナー” レポート

イタリアソムリエの皆とコタレッタ氏

7月23日、青山のダイヤモンドホールで、リカルド・コタレッラ氏来日記念 “ファーストボトル”発表会&テイスティングセミナーが、㈱オーバーシーズにより開催されました。

コタレッタ氏は現代のイタリアを代表するエノロゴ(醸造家)の一人。数々のプレミアム・ワインを手掛け、2000年度ガンベロ・ロッソ誌の「エノロゴ・オブ・ザ・イヤー」にも輝いています。

そんなコタレッラ氏が初めて手掛けた日本のワイン、それが甲州“ファーストボトル”。㈱オーバーシーズと大和葡萄酒の協力により生まれたこのワインは山梨県産の甲州を100%使用。ステンレスタンクで4カ月の熟成を経て、初ヴィンテージとなる2013が発表されました。

まずは氏から、「甲州というブドウ品種は世界に通用する品種」、そして「甲州を使った日本で一番いいワイン、かつ世界レベルで評価されるワインを作りたい」という力強いお言葉がありました。今回、甲州を手掛けるにあたっては、品種の特徴である豊かな香りを生かした構築感のあるワインを目指されたそうです。テイスティングしてみると、色はピンクのニュアンスを感じる淡いレモンイエロー。ハーブやライム、レモンなど柑橘系の豊かな香りが心地よく、酸味と果実味のバランスが素晴らしい、しっかりとしたワインにしあがっていました。特に際立っていたのは、強い酸からくるキラキラとした宝石のような輝き。この酸を生かして、将来的には木樽による長期熟成にもチャレンジしてみたいと熱く語っていました。氏の手掛ける甲州が、今後どのように発展していくかが非常に楽しみです。

甲州のテイスティングに続いて、やはりコタレッラ氏が手掛けるWRT(Wine Research Team)のワイン5種類をテイスティングしました。WRTは酸化防止剤、そして防腐剤としてワインに添加されているSO2(二酸化硫黄)を使用しないワイン作りのプロジェクトで、現在イタリアの28のワイナリーが参加しています。

氏がこのプロジェクトを手掛けて10年になりますが、初めは様々な問題に直面し、ワイン作りをあきらめかけたこともあるそうです。数々の試行錯誤の結果、ブドウの品質を房ではなく実単位で行うことに加え、ワイナリーの徹底した衛生管理の実施によりSO2を添加しないワインを作り出すことに成功しました。
氏によると、SO2というのは我々人間が病気になったら摂取する薬のようなもので、ブドウが完全に健全であれば必要がないものであるとのこと。そして、このような健全なブドウのみから作られているからこそ、本来のブドウの特徴をはっきりと感じるワインにできあがるのだそうです。

テイスティングしたワインは下記になります。

  1. FALESCO LA DISCORDIA UMBRIA IGP 2013 ヴェルメンティーノ100%
  2. FALESCO LA DISCORDIA UMBRIA IGP 2012  メルロー100%
  3. SAN PATRIGNANO LA SPALLATA ROMAGNA SANGIOVESE DOC SUPERIORE 2012 サンジョヴェーゼ100%
  4. CASTELLO DI CIGOGNOLA SCALEO OLTREPO PAVESE DOC BARBERA バルベーラ100%
  5. LA MADELEINE SFIDE CABERNET FRANC IGT UMBIA カベルネ・フラン100%

実際にテイスティングしてみると、確かにどのワインも味わいが非常にクリアで、迫ってくるエネルギーが感じられました。特に「メルローの魔術師」と言われるコタレッタ氏だけあって、メルローの華やかさ・豊かさには圧倒されました。また、青臭いことが多いカベルネ・フランも、タンニンがありながらフレッシュで飲みやすく、嫌みのまったくないワインに仕上がっていたことに驚きました。

氏は、テイスティングでいちばん重要なのはブドウの品種と栽培された土地の香りを感じることと最後に話されていましたが、その言葉通り、品種の特性と土壌の特性が素直に反映されたワインだと感じました。

セミナーのあとは、イタリアソムリエのメンバーでコタレッタ氏を囲んで記念撮影をさせていただきました。とても気さくな方で、日本でイタリアソムリエが活躍していることを大変喜んでいたのが印象的でした。2時間という短い時間でしたが、コタレッタ氏の真摯な人柄に触れることができる、充実した内容のセミナーでした。

質問に答えるコタレッタ氏 コタレッタ氏とのツーショット 10518011_671994599546682_7257596687651012827_n IMG_0429 10489746_671994749546667_8343603889403651838_n 10447838_671994642880011_5813307441883569989_n

written by Kumiko Koyama(Sommelier AIS)

26°Accademia dei vini : Lista dei vini

AIS認定ソムリエ養成コースでは、授業の内容をより理解して頂く為に、授業の内容に合ったワインを選ぶ事が義務づけられています。

2014年5月からイタリアにて開催されたコースにおいて使用したワインのリストをご紹介致します。

使用ワイングラス:Bormioli RoccoBormioli Rocco JAPAN

コースディレクター:Roberto Bellini氏

コース公式通訳:亀山絵美(AIS認定ソムリエ/公式テイスター)、中島洋子(AIS認定ソムリエ)

生産者名 サイト
Valori www.masciarellidistribuzione.it
Agricola f.lli tedeschi www.tedeschiwines.com
Ruggeri valdobbiadene http://www.ruggeri.it/
Lis neris http://www.lisneris.it/
AZ.AG.  cantina odoardi http://www.cantineodoardi.it/
Cave du vin blanc de morgex et de la salle http://www.caveduvinblanc.com/
Fontana candida www.fontanacandida.it
Tenuta col d’orcia http://www.coldorcia.it/
Fattoria di montechiari http://www.montechiari.it/
Fattoria coroncino http://www.coroncino.it
Morgante www.morgantevini.it
Zito http://www.cantinezito.it/
Agriverde http://www.agriverde.it/
Les cretes http://www.lescretes.it/
Tre monti http://www.tremonti.it/
Abbazia di novacella http://www.abbazianovacella.it
Guido Berlucchi http://www.berlucchi.it/
Giovanni Terenzi http://www.viniterenzi.com
Feudo montoni http://www.feudomontoni.it/
Fondo Antico http://www.fondoantico.it/
Gancia http://www.gancia.it/gancia/public/home.jsp
Az. Agr Gualberto Ricci Curbastro & Figli www.riccicurbastro.it/
Fratelli Mossio www.mossio.com
Decugnano dei Barbi http://www.decugnanodeibarbi.com/
Tenuta Colli di Serrapetrona http://www.collidiserrapetrona.it
Le Piane www.bocapiane.com
Terresacre http://www.terresacre.net/
Cantine Teanum www.teanum.com
Castello di Corbara www.tenutadicorbara.it
Bisol http://www.bisol.it
Giovanni DRI http://www.drironcat.com
Florio www.cantineflorio.it
Il molino di Grace http://www.ilmolinodigrace.com
Vivallis http://www.vivallis.it
Acquila del Torre http://www.aquiladeltorre.it
Baglio di Pianetto http://www.bagliodipianetto.com/it/
Poderi Colla http://www.podericolla.it
Raineri http://www.rainerivini.com/vini/
Travaglini http://www.travaglinigattinara.it/en/
Barrone Pizzini http://www.baronepizzini.it
Kaltern Caldaro http://www.kellereikaltern.com/shop/entrata
Castelmontioni http://www.castelmontioni.it
Tenuta san Leonardo http://www.sanleonardo.it/home.html
Lupi http://www.casalupi.it
Fortediga http://www.fortediga.it
Valentino Butussi http://www.butussi.it
Venica & Venica http://www.venica.it
Cleto Chiarli http://www.chiarli.it/showPage.php?template=istituzionale&id=1
Cantine Colle di Sandomanico http://www.cantinecolledisandomenico.it
Cantina Tollo http://www.cantinatollo.it
Gianfranco Fino http://www.gianfrancofino.it
Girifarco della Lucania http://www.grifalco.com
Az.Ag. Scacciadiavdi http://www.scacciadiavoli.it
Agricola Spacchetti http://www.colleciocco.it/la-cantina/
Feudo Maccari http://www.feudomaccari.it/default.asp
Planeta http://www.planeta.it
Giuseppe Sedilesu http://www.giuseppesedilesu.com/it/
Casa Vinicola Criserà http://www.crisevini.it
San Rustico http://www.sanrustico.it
Dorigo www.dorigowines.com
Feudo Maccari www.feudomaccari.it
Barone Pizzini www.baronepizzini.it
Fattoria Betti http://www.fattoriabetti.it
La bellanotte http://www.labellanotte.it/wordpress
Terresacre http://www.terresacre.net
Donnafugata http://www.donnafugata.it/pagine/Homepage-ITA.aspx
Ocone http://www.oconevini.it
Le Fonti http://www.fattorialefonti.it
Cormòns http://www.cormons.com
Leone de castris http://lnx.leonedecastris.com

 

次回イタリアで開催の27期コースは10月31日から始まります。こちらはFacebookにて日々のコースの様子をご覧頂けます。

又現在は、2014年9月9日から日本にて開催されるレベル1コース、そして10月31日からイタリア開催の27期コース、1月31日からイタリア開催の28期コースの受付中です。ご興味のある方はinfo@accademiadeivini.comまでご連絡下さい。

26°Accademia dei vini : Il corso è stato completato!

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Accademia dei viniとAIS による「第26期AIS認定ソムリエ養成コース」が7月8日に無事終了をしました。(場所:モンテカティーニテルメにて)

6週間にわたるコースの中では、1レベル/2レベル/3レベル全てが行われました。

その後、イタリアの国家資格試験でもある「AIS認定ソムリエ最終試験」が行われ、生徒のみなさんもコース期間中の努力の結果を存分に発揮することができたのではないかと思います。

合格者の発表はおよそ2ヶ月後となる予定です。

年間3回開催されているこちらのコース。次回のイタリアでの開催は10月31日から 日本では9月9日からレベル1のみの開催です。

ご興味のある方は office.pr@accademiadeivini.com 又は  info@aisjapan.itまでお気軽にお問い合わせ下さい。

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2014年スプマンテの輸出増、一方ワイン全体では停滞気味

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  イタリアの泡もの、2014年は好調なスタート。2013年好成績をのこしたイタリアのスプマンテの輸出は、今年最初の3ヶ月でも量にして18%増(金額にして19%増)、更には”altri spumanti Dop”(その他DOPスプマンテ、プロセッコ)は、38%の伸び。

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ワイン、モスト全体の輸出は、昨年の同じ時期に比べると3%程の上昇はあるものの、4,7百万ヘクトリットル(-0,2%)量の変化から読み取れる事は、ここ2年続く減少は(2013年は-4%)、価格の減少(今年最初3ヶ月で-20%)が、売り上げ額の下落に大きく影響していると見られる。

ワイン(はかり売りタイプ)のワインは、特にスペインの豊富で競争力のあるワインに押され気味で、輸出において、量として6%増加、売り上げで13% 増。ハンガリー、フランス、イギリス、ドイツとの取引量が大きく減少した事がかなり影響している。

Vini confezionati(瓶詰めワイン)はimages-3、一方で発展しており、今年最初の3ヶ月で、量にして1%増加、金額にして、5%増加。ドイツでの売り上げ増のおかげで、アメリカでの若干の落ち込みを吸収してくれた。

最後に、スプマンテに戻るが、スプマンテが大きく市場を牽引しておりイギリス、アメリカで伸び、ドイツで減少が見られる。

Fonte http://www.ismeaservizi.it/flex/cm/pages/ServeBLOB.php/L/IT/IDPagina/4134

 

25°Accademia dei vini : Nuovi Sommeliers Giapponesi!

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日本初!ついにAIS認定が日本で誕生しました!

Accademia dei viniとAIS Japanによる「第25期AISソムリエ養成コース」に置ける最終試験合格者の発表が、Accademia dei vini代表Andreacchio Vincenzo氏より発表がありましたので、ご紹介致します。

第25期ソムリエ合格者:

河原 里美さま、小山 久美子さま、松岡 治さま、吉田 正さま、慶伊 博史さま、林 由美子さま 他 です。

2013年より日本初開催の1レベル、2013年9月に2レベル、そしてこの度2014年3月に3レベル及び最終試験を開催しました。今までイタリアに行かなければ受講することができなかったコースが日本で開催されたという事で「ワイン」をテーマに様々な分野からのご参加を頂きました。

又、日本での開催という事で3レベルでは日本食を使っての「Abbinamento / 料理とワインの相性」の授業を開催し、新しい発見もあったとても有意義なコースになりました。

ワインがつなげるご縁をこれからも大切に、そして合格者の皆様の益々のご活躍にイタリアからもエールを送らせて頂きます。

皆様おめでとう御座います。

年間3回開催されているこちらのコース。次回イタリアでの開催は10月31日からです。日本での開催は9月を予定しております。
ご興味のある方は office.pr@accademiadeivini.com 又はinfo@aisjapan.itまでお気軽にお問い合わせ下さい。

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Sommelier AIS Seigo Fuchigami.

この度、福岡で活躍中のレストランオーナー/AIS認定ソムリエの渕上誠剛氏が、AIS(イタリアソムリエ協会)より「イタリアワイン大使」としての益々の活躍を期待し九州地区担当福岡支部の代表に任命されました。

今後、渕上氏はイタリアソムリエ協会の期待を受け、支部を中心にイベントやテイスティング、様々なセミナーを通じてイタリアワインの素晴しさを九州の皆様、そして日本の皆様に伝えて行く役割を担うことになります。

又、日本国内では新たに東京/名古屋/大阪の3カ所の支部がイタリアソムリエ協会本部より認定され、次回は北海道の支部の設立を計画中です。

イタリアソムリエ協会は1965年7月7日に設立され、1973年4月6日にはイタリア共和国国家元首令を正式に受けました。(条例第539条)また、国際的なソムリエ組織「Worldwide Sommelier Association」の設立メンバーでもあります。現在ではイタリア国内に170支部を持ちより正しいワインの知識を広める為の活動に力を入れています。

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24°Accademia dei vini : Nuovi Sommeliers Giapponesi!

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Accademia dei viniとAIS Japanによる「第24期AISソムリエ養成コース」に置ける最終試験合格者の発表が、Accademia dei vini代表Andreacchio Vincenzo氏より発表がありましたので、ご紹介致します。

第24期ソムリエ合格者:岩田 雅子さん、江村 光二郎さん、宮下 友美さん 他 です。

「ワイン」をテーマに日本から、お料理に携わっていらっしゃる方がご参加くださいました。

ワインがつなげるご縁をこれからも大切に、そして合格者の皆様の益々のご活躍にイタリアからもエールを送らせて頂きます。

皆様おめでとう御座います。

年間3回開催されているこちらのコース。次回イタリアでの開催は5月31日からです。ご興味のある方は office.pr@accademiadeivini.com 又はinfo@aisjapan.itまでお気軽にお問い合わせ下さい。

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会員の皆様へご連絡

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2013年度以前に会員になった方々へ本部よりご連絡です。

本年より会員管理のシステム上の理由により、海外に在住の方々の番号が統一されております。

今までの番号から変更が行われている方もいらっしゃいますので、一度ご確認下さい。

尚、変更事項は下記の通りです。

○○○○○○(会員個人番号).32(国番号)/○○(申請年)

このうち32となっていた部分が、イタリア外在住の方は25にて統一されました。

もし、分かりにくい部分がございましたら、いつでもお気軽に私ども事務局までお問い合わせ下さい。

お問い合わせ:club@aisjapan.it

Gli Opposti del Pinot noir – ais italiaより-

その距離およそ14.460 Km。これはニュージーランドとカリフォルニアの間を線でつなげたときの距離です。もし直線距離を移動するとなったら144時間37分(時速100km)かかるであろうこのカリフォルニア、そしてニュージーランドでは”やせた”ピノ・ネロが成長するといわれています。もちろん、この呼び方は断定的な呼び方という訳ではなりませんが、この”やせたピノ・ネロ”について2つのワインをご紹介します。

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生産 ナパ・ヴァレー

品種 カリフォルニア・ピノ・ネロ

生産年 2012年

アルコールド数 13.5%

色は深いルビー色で、透明度は少し濁っています。香りはおがくずをトーストしたような香りから来る甘味を感じます。赤や濃い色のフルーツのような甘い香りは感じられません。スパイスや花の香りもなく、バニラを強く感じます。不快感はないのですが、木質の香りが強いです。味覚は熱を感じ、収斂性があり少しボリュームを感じさせる重さ、固さが呼吸とともに感じられます。総合的にみると、アメリカ向けとはいえ、若干味に秋が樹てしまう可能性がある気がします。

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こちらは新世界のワイン醸造とはいえ、全てが高く評価できます。

まず始めにピノ・ネロはニュージーランドの母国語で”マヌ”といい、マルボロのワイラウ渓谷で作られます。大きなボトルを開けて酵母菌のみを使い自然のまま3週間程置いて、そして洗練、木樽で10ヶ月という新しいスタイルの酒造です。

結果、ワインは”木質”の感じはなく、色はチェリーレッドで輝くような透明感になります。香りはフルーツと花の香りがいずれも感じることができつつ、シンプルで上品、そしてミネラル感、少し土のような香り、最後に黒胡椒の香りを感じます。味覚はピノ・ネロのエレガントな酸味に満ち、アルコールと風味をしっかりと感じることができ、フルーツ、花、最後にスパイスの味という流れで味わいを感じる事ができます。

同じ新世界のワイン、2種類ですが、このカルフォルニアは、正しくワイン名にあるように「バターとパン」を想像させる「まろやかさ」を前面に押し出したタイプのワイン、ニュージーランドのワインは単調な丸谷傘ではなく、味の奥行きを大切にした味わいになっています。

そしてこのニュージーランドは若々しさが溢れ、飲む度に味わいに変化を感じる事のできるワインと言えるでしょう。

まさしく、この2つは「向かい合う2本」と言えるのです。

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AIS Staff Writer

http://www.aisitalia.it/gli-opposti-del-pinot-noir.aspx#.U1eDRCiIbZs