24歳の時、京都嵐山のBistro Mon Potで料理を始め、26歳でフィレンツェに行ったことがきっかけでイタリア料理の道へ進むことになった江村さんは、以後、地元でもある和歌山、そしてその後東京、イタリアはトスカーナで修行を積み、2012年10月から大阪にあるイタリア料理店“La Vineria Bravura“のシェフとして腕を振るっています。イタリア好きが集まるこちらのお店にはワインや料理だけに限らず、文化、芸術、歴史にも精通しているイタリアが好きなAIS認定ソムリエの方がいらっしゃるので、周りの方々の影響も大きく「その方のようになりたいと」言う気持ちから今回Accademia dei viniのソムリエ講座受講を決意されました。
江村さんはイタリアで修業されていた経験とその人なつっこさから、コミュニケーションの天才であり、日常会話などのイタリア語は十分に理解ができるそうですが「ソムリエ」という専門的な内容となると違うもの。もちろん、授業は通訳がつき、そして日本語の教材を使うのですが、ご自身の興味から、常に2カ国語で理解するように授業が終ると、その都度部屋に戻っては復習、予習を行っていたそうです。『この予習復習が一番大変でした。でも、大変だった一方、授業時間はとても充実した楽しい時間でもありました。』とコース期間を振り返ってくださいました。
また、授業で使われたテイスティングワインの残りを部屋に持ち帰り、毎日、テイスティングの復習を行い、さらにレベル3を迎えられた際にはシェフである彼の腕を活かして、コース仲間とともにAbbinamentoの勉強を行ってらっしゃったそうです。
授業以外でのイタリア生活は、宿泊施設であるレジデンス近くのスーパーや総菜屋、パン屋さん、市場に行っては買い出しをしての自炊やクラスメイト皆さんで料理して食事をされていたそうです。
江村さんの参加された1月に開催の4週間コースは月曜日から土曜日まで授業があります。そんな短期集中コースの合間にフィレンツェ修業時代の友人と出掛けられたり、気分転換にモンテカティーニにある公園やモンテカティーニ・アルトの街を散策したりと短いコースの中で時間を上手く使いながら、とても効率良く勉強されていた印象があります。
また、限られた週末にはAccademia dei Vini が主催するワイナリー見学やワインの展示会へも積極的に参加されていらっしゃいました。『Accademia dei vini主催イベントは個人旅行ではなかなか回れないような場所へはもちろんのこと、ワインソムリエコース中だからこそ行く価値のある場所へ行くことができて満足でした。』と体感的にも勉強されていた江村さん。
今後は『このソムリエコースで経験したことを、提供する料理と共に楽しく伝えれられる空間を作っていきたいです』と語ってくださいました。
イタリア好きの皆さんが“ぶらぶら~“と立ち寄ってしまうお店、La Vineria Bravura ではイタリアワインと江村さんのお料理とのAbbinamentoが楽しめます。益々のご活躍をお祈りしております。
ーーー プロフィール ーーー
江村 光二郎(えむら こうじろう)
Accademia dei vini 24期:2014年1月コース
〒541-0047 大阪市中区淡路町3-6-3NMプラザ御堂筋B1F