現在イタリアにおいて、Accademia Dei viniとAISの共同プロジェクトによる「AISソムリエ養成コース」が開催されています。
このコースは3つのレベルにわかれ、それぞれのレベルのテーマに沿って授業が行われて行きます。
そして、3レベル終了時に国家試験でもある最終テストが行われ、ここで合格をすれば、晴れてソムリエの名を名乗ることができます。
コースの様子を少しご紹介しましょう。
まず、レベル1では醸造学について専門家による授業が行われます。今回のコースではイタリア国内及びヨーロッパ内で活躍中の若手醸造家Bartoletti Francesco氏を講師に迎えました。
古い醸造法から現代のシステム化された新しい醸造法まで幅広く説明が行われ、プロジェクターに実際のカンティーナの写真や醸造の過程などの図などとともに説明がされ、初めてワインを勉強する生徒の皆さんにもイメージが湧き易く、わかりやすい授業だったようです。
また、このレベルでもう一つ重要な課題は「テイスティングテクニック」。
ソムリエとしてのテイスティングのテクニックを3回の授業に分けて勉強します。
例えば、視覚の授業では、ソムリエはワインを見ただけで、そのワインのたくさんの情報を得ることができる。。ということを、実際の体験をベースに学んで行きます。
生徒の皆さんは、ワインを飲むにあたりこんなにじっくりと視覚的に観察したことは初めてということで、ワインの奥深さに驚きながらの授業でした。
実際の分析だけではなく、良く見かけるグラスをまわすジェスチャーも実は意味があり、このレッスンでその目的が明らかになります。
これからは2レベル3レベルと続いて行きます。
ワインはなんと言っても経験。たくさんのワインをじっくりとテイスティングすることによって、生徒の皆さんそれぞれの知識になって行く事は間違いありません。
(記事:AISソムリエ Ayako I.)