Ornellaia社 プレゼンテーション

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22期 Accademia dei vini 「AIS認定ソムリエ養成コース」において、日本でもその品質の高さで名前を知られている生産者「Ornellaia/オルネッライア社」のワインセミナーが開催されました。

年3回イタリアで行われる、日本人向けAIS 認定ソムリエ養成コースコースで毎回、セミナーを行っていただいているインポートマネージャーのGiovanni Mazzoni氏。いつものように、情熱あるプレゼンテーションで生徒の皆さんを魅了。情熱に支えられた、「品質を重視した妥協のないワイン作り」を、プレゼンテーションと、ワインテイスティングの両方から、しっかりと感じる事ができました。

プレゼンテーションを始める前に、デカンタージュをして、ワインを開かせてから行われるテイスティング。日本で味わったことのある、受講生からは、「日本で味わった時には、よりかたさのある味に感じたけれど、こうして飲むと、よりエレガントに感じる」との声。ソムリエとして、ワインを頂くときの、準備/サービスの重要性をも学ぶ機会となりました。

7月に入り、試験を終えた後には、実際にOrnellaia社のワイナリー訪問を予定しています。ワイナリーでは、プレゼンテーションでうかがったフィロソフィーを存分に感じる事ができるでしょう。

H.P./  www.ornellaia.com

Un Savuto da gran fondo

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5年という月日が2回巡り時を経て、静かに暗く涼しいガラスの中で眠り続けたワインが、ついにその眠りから覚め、テイスティングされる場面に巡りあう。そんな面白い経験をさせてくれたワインは、Savuto Doc 2003 dell’Azienda Agricola Odoardiである。ブドウ品種は、ガリオッポ、グレーコネーロ、ネレッロカプッチョ、マリオッコカニーノそして、サンジョベーゼ。

客観的にこのワインと比較すべきワインがあるわけではないのだが、一つ確かな事は2003年という年がとても暑かったということだ。このテイスティングでは、知覚や描写をしてワインを語るつもりはない、しかし、点数で比較し、そして世界のテイステターが何を感じたかを探ってみたい。

“Savutoらしい”、というべき歳を重ねた色合い、錆び付いた赤をまとったガーネット色。香りは、まさに地中海そのものである。ドライフルーツ、ドライフラワー、ローリエの葉、干し草、炭、煎ったコーヒー、苦いカカオ、錆、コーヒーかす、リクイリツィア(甘草)のようなスパイス。まるで、”Amaro del Capo”(カラブリアのハーブで作ったリキュール)の香りともいえる。

味は、アルコールとタンニンが驚くべきバランスでしっかりと感じられ、酸を損なう事なくしっかりと味わいがある。ボディーはしっかりとしていて、口の中に残る余韻はとても持続性がある。それでいて、あとくちはさっぱりとクリア。テイスティングの3つのステップで、一貫して調和がとれている。点数は、92/100(少し高く評価しすぎたかもしれないが、このままとしよう)

世界の評価を見てみよう….

86/100- 1999年のテイスティングの点数。上品な香り、後味はとても好ましい。味ははっきりとた”辛口”ではない。この値段だったらもう一度買いたい。

87/100- 1999年のテイスティングの点数。土の香り、フローラル、チェリーやブルーベリーの素朴なフルーツ、最後にまるでシトロンのような感覚(?)ボディーはしっかりしているが重厚すぎず、十分な酸味、好ましい。

90/100- 一方こちらは、2012年のテイスティングの点数。描写は、インクのような濃厚な赤、ソースにしたらおいしそう。

AIS DeVinis より

Accademia dei Vini Facebookには、授業で利用した様子が掲載されています

果梗を使うべきか否か、それが疑問だ…

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ワインサーチャー6月11日に発表されたKerin O’keefの記事は、赤ワイン醸造で発酵で果梗(ブドウ房の軸部分)を使うか否か、についてであった。

記憶に間違いがなければ、一般的には、果梗を使った発酵は推奨されていないものである。しかし、多くの人が記憶にあると思うが、Châteauneuf-du-Papeシャトーヌフ=デュ=パプの発酵も、2つのスタイルで行われていた。クラシックタイプ(伝統的なタイプ)は果梗を残したまま、一方イノベーションタイプは、除梗してから行うタイプ。シャトーヌフは、果実味がありシロップのよう、そしてしっかりとしたアルコールがバターのような感覚を包み込み、新たな世界を感じさせるが、はや飲みのタイプ。一方かの”パプ”は、バランスと発展の変化がとても控えめではあるが、年を重ねるごとに、その調和とエレガンスを徐々に作り上げていくタイプ。いずれにしても二つのスタイルいずれも、品質を感じさせるものである。

今日、この「果梗を使うか否か」の議論がなされることは、単純に各生産者のフィロソフィーによる選択である、という説を複雑にしているかの様に思える。ブルゴーニュでは、果梗を使う事により特徴をだす醸造の傾向と、ワイナリーで静かにゆっくりと発酵を行う傾向とに別れている。Domaine Louis Rémy ドメーヌルイレミーのシャンタルレミー氏は、果梗を使うタイプであることを宣言している。グランクリュドラロッシュと、シャンベルタンで部分的にではあるが、この手法を使っている。もちろんその選択によりボディーやエレガンスが損なわれることはない。Domaine de Montilleドメーヌドモンティーユでも、収穫年により、量に変化はあるもの果梗を使っている。それにより、精錬の期間にフローラルな香りと、スパイスの香りが増すと言われている。

ブルゴーニュに、”果梗”派がいれば、”除梗”派もいる。Comtes Lafonコント•ラフォンは、両方を試した結果、果梗を使うほうが表現力に劣るとの結果に辿り着いたのである。フランスだけではなく、ニュージーランドでもPino Noirを使ったテストが行われている。イタリアでは、バローロとバルバレスコなどで同じような状況がささやかれている。

アンジェロガヤは、収穫年2009年、畑により、果梗にも非常に成熟が見られたため、取り除かれる事なく発酵が行われた。バルバレスコであった。そして結果として、非常にすぐれたスパイス香、アルプスのハーブを思い起こさせるバルサムの香りが得られた。

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フェルナンドプリンチピアーモ では、果梗の利用は畑での自然の栽培が最優先、その中で果梗と果実に完璧な熟成が訪れたのであれば、果梗はノーブルなタンニンを含む事が可能である。

バローロのAntinori、Prunottoでは、Colonnelloの畑で果梗を使ったことがかつてある。この年は、葉軸のタンニンとエレガンスと繊細さが、信じられない程の奇跡と言っても良いバランスで熟成したのである。「一歩間違えば、タンニンは青々しい味とほろ苦さを引き起こしていただろう」と。

つまりは、まだ実験段階であり、まだ可否を問う段階にも至っていないのである。しかしながら、醸造家Donato Lanatiはこう言っている「気候条件が変化しつつある。太陽と暑さがさらにブドウ畑を照らしつけ、ブドウは糖質が凝縮しすぎ、それによりワインのアルコール度数が更に高くなる(注 アルコールは万能特効薬ではないのである)。果梗を使う事はその一つの解決策になりうる、なぜならアルコールを吸収することができるのである」

現時点では、シェークスピアの名言とおなじくとどまっておくことにするとしよう「果梗をつかうべきか否か、それが疑問だ….」

AIS “DeVinis”より

AISソムリエ紹介 丹羽 淳子さん

IMG_7509この春大阪にオープンした注目の産業施設グランフロント大阪内の「World Wine Bar By Pieroth」にてアシスタントマネージャーとして、そしてAISソムリエ認定ソムリエとしても大活躍中の丹羽さん。17年間携わった出版、そして不動産界の広報や人事総務的な業務から、それまで一度も携わった事の無かったフード業界へ、いきなりの大転身を果たしたパワーウーマンです。

丹羽さんは元々はあまりワインを飲む機会がなかったのですが、ここ5年程で急にワインの世界に興味を持ち出したんだそう。「ワインって自分のペースで飲むことができるのが嬉しくって楽しいですよね。」以前はあまりワインに興味が無かったのが、自分のペースで飲むことができるところに気付き、それからはどんどんワインの世界の楽しさにはまって行ってしまったとそうです。そして、その興味はワインに留まらず、ワインを文化としてとらえるイタリアの魅力にとりこになり、イタリア語も学ぶようになったとか。ある意味ワインとの出会いが丹羽さんの人生に大きく影響を与えたと言っても過言ではないのかもしれません。

新しい仕事に移る前には、インターバルを取ってイタリアへの留学も考えていた矢先に、偶然AIS認定ソムリエ養成コースの存在を知った丹羽さんは、事前にすでに資格を取得し活躍しているAISソムリエの方々にインタビューをした上で「折角、イタリアに行くし、ワイン業界への転職も決まっているのだから」と、2013年1月コースへの参加を決意したそうです。IMG_7193IMG_6204

「授業はとにかく進むのが非常に早い。PPTを利用して先生が解説し、その通訳を聞いてはいるのですが、テキスト通りには全く進まないので(苦笑)とにかくノートをとることで精いっぱいでした。幸運なことに、受講生の数が多くなかったので、好きな時に質問したり「ちょっと待って!」と言ってみたりもできたのが不幸中の幸いかと思います。」

「イタリア本国で勉強をしているからとは言うものの、限られた時間の中での勉強はどうしても「暗記」が多くなり”ひたすら覚えていた”という印象があり、それは残念でした。もっと、深くちゃんと理解して覚えたかったなぁ、と感じます。ただ、帰国してノートやテキストを開いて再読すると、すんなりと頭に入ってくるので、とにかく今は再度復習です。」とコースを振り返ってくださいました。

今回丹羽さんがご参加された1月コースは年3回イタリアで開催されるコースの中で、唯一の「期間凝縮コース」というタイプのコース。6週間のコースを更に4週間に凝縮したコースです。そのため、「週末?そんなものありました?(笑)」という位、週末の時間も使っての授業が行われ、かなりハードなスケジュールでのコース開催でした。

ただ、そんな中もアクティブな丹羽さん!ご友人の方とViareggio のカーニバルに行ったり、近郊の町ピストイアで食事をしたり、フィレンツェまで出かけてランチをしたりと、時間を効率よく使い色々な経験をされたそうです。

また、ベッリーニ先生主催のお食事会で知り合ったイタリア人AISソムリエの仲間達と何かと出かけ、常にワインを飲んで、それも勉強に役立ったのかもしれません。

そんな厳しい環境の元でのコースではありましたが、この春見事にAIS認定ソムリエとしての称号を取得なさいました。

現在は、現職のワイン輸入会社で、お客様へのサービスをしながらマネージメントも担当なさっている丹羽さん。ご本人としては、結局はまだまだ知識不足と慣れていないせいもあり「AISのソムリエ」です、と大きな声で言うのはまだ恥ずかしいとの事ですが、今AIS認定ソムリエとして丹羽さんが目指しているのは「Abbinamento / 料理とワインの合わせ方」の普及だそうです。

「日仏のソムリエさんは兎角、「畑、シャトー、ブドウ品種、ヴィンテージ」が基本用語としてよく使われるのですが、ワインの楽しいところは「食事とどう合わせるか」ということ。食事をより美味しく召し上がっていただき、そして、その美味しさがその場の楽しさや幸せに変えれることって素敵だと感じています。この食事と合うのはどんなワインかな?とか感じながら、宝探しのようにワインを選んでいただくお手伝いが出来ればと思っています。」とAISソムリエならではの知識を活かしてこれからは活躍して行きたいと考えているとの事。

「食事とワインのある生活、そして文化的な物をつないでいく立場(仕事でなくても)には居たいなぁ、と思います。イタリアワインは多種多様です。品種も様々ですし、色々なお食事と合います。イタリア的ワインの楽しみ方を多くの方に知って頂けるよう、頑張りたいと思います。」

てきぱきとした、そして温かい人柄がとても印象的な丹羽さん。

AISソムリエとして益々のご活躍をイタリアから応援しています。

〜〜プロフィール〜〜

丹羽淳子
2013年1月30日スタート受講生
現職
「World Wine Bar By Pieroth」グランフロント大阪店 アシスタントマネージャー
レストランバーでの接客サービス業、並びに顧客へのワインセールス。店舗運営全般のマネジメントアシスタント業務。

 

22期Accademia dei vini:AIS認定ソムリエ養成コース5月コース開催

5月31日より、AISとAccademia dei viniによるイタリアソムリエ協会認定ソムリエ養成コースの22期が始まります。

1レベル/2レベル/3レベルから構成されるコースでは、初めてワインを学ぶ方でも段階を踏んで知識をつけて頂けるようになっています。

今回のコースも各レベル2週間ずつ行われる予定になっており、7月初旬にイタリアの国家試験でもある最終試験を迎えることになります。

コース中は授業だけではなく、週末には「醸造家と訪れるワイナリー」「Franciacorta Festival」等様々なイベントも企画されています。

イタリアに滞在しながらワインを学ぶ。生徒のみなさんにとっては最高の経験につながる事でしょう。

現在は10月コース/2014年1月コースのお申し込みを受付中です。

ご興味のある方は Accademia Dei Vini のサイト、又は info@accademiadeivini.comまでお気軽にお問い合わせください。

19 GIUGNO IN ROSA

イタリアソムリエ協会副会長のRoberto Bellini氏企画によるイベント。

今回はロゼを飲みくらべ

当日の予定ワインは次の通り

  • CHATEAU LA TOUR DE L’EVEQUE (COTES’ DE PROVENCE)
  • ALEATICO ROSA DELLA PIANA 2011 – LA PIANA, CAPRAIA
  • CERASUOLO MONTEPULCIANO D’ABRUZZO 2010 – VALENTINI
  • IL ROGITO – CANTINE DEL NOTAIO
  • ROSATO SICILIA IGT 2012 – BONAVITA
  • PINOT NERO ROSATO “BROILI” 2011 – ZENI
  • CORDEROSA (VENETO-LE VIGNE DI SAN PIETRO ) corvina 100%
  • CARIGNANO DEL SULCIS ROSATO 2011 – SANTADI

日程 2013年 6月19日(水)

時間 20時30分~

場所 RISTORANTE IL DISCEPOLO

Viale fedele fedeli, 56 – 51016 – Montecatini terme (PT)

※ご参加される方はグラスを持参ください。

席に限りがありますのでご予約はお早めに。

ご興味のある方はclub@aisjapan.itまでお問い合わせ下さい。

ブラケット・ダックイ DOCG(アックイ DOCG)/Brachetto d’Acqui o Acqui DOCG

 

条例の発令 : 規定 1996年4月24日、官報 1996年6月7日
生産地域 : アスティ県内18市、アレッサンドリア県内8市
使用品種 : ブラケット(最低97%)
タイプ :ブラケット・ダックイ(アックイ) 赤 / ロゼ、ブラケット・ダックイ(アックイ) スプマンテ 赤 / ロゼブラケット・ダックイ(アックイ) パッシート 赤
特徴 : もっぱらこの地域で栽培されるブラケットは、品種独特の香りが強いとされる4つのアロマティック品種の内の一つで、アルコールをおさえた甘口ワインをつくる。 この地域は、同じくデザートワインであるモスカート・ダスティで有名であるが、これと比較できないほど生産量が低い。ブラケット・ダックイのタイプは、最低アルコール度数5%(潜在アルコールの最低度数は11.5%)で、 1.7気圧以下の微発砲性ワイン。ブラケット・ダックイ・スプマンテのタイプは、最低アルコール度数6%(潜在アルコールの最低度数は12%)のスプマンテ。どちらもボディは軽めでフレッシュだが、独特で濃厚な味わいを持つ。もう一つのタイプ、 ブラケット・ダックイ・ パッシートは、ブドウを枝につけたままもしくは室内などで乾燥させ、果実のエキスが濃縮したものを醸造する、濃厚な甘口ワイン。
アビナメント : 若々しく透明感のあるルビー色に輝き、品種の特徴であるバラの香りがはっきりと、そして木イチゴが感じられるこの甘口ワインには、焼き菓子、ラズベリーのババロア、ミックスベリーのタルト、フルーツであればイチゴとの相性が良い。

By Keiko Tateno

コース中に使用しているワインと生産者の紹介

Azienda Agricola Braida

www.braida.it

 

Giornata Nazionale della Cultura del Vino e dell’Olio

 “Dal 1965 coltiviamo la cultura del vino/それは1965年から培ったワイン文化の追求と啓蒙”これが、イタリアソムリエ協会の新しいキャッチコピーの一つです。

世界中のどのソムリエ協会よりもその情熱は強く深いイタリアソムリエ協会がその歴史を振り返り、これからの活動を高める為の新しい キャンペーンを開催します。ワインを知る為にはテイスティング能力を高める事だけが目的なのではなく、文化として、そして様々な研究を常に重ねて行く事によってその世界は深まるのです。

5月18日(土)にイタリア全土の各支部に置いて、AISソムリエ、医学研究者、歴史学者、そしてその他の専門家達と第一線で活躍する人々が集まり、イタリアの経済を支える共言える「made in italy」の製品でもあるワインに着いてより深く話し合いを行います。詳細はこちらをご覧下さい。

このマニフェストは初回からイタリア大統領のGiogio Napolitano氏からの称号を受け、ワインとオリーブオイルというイタリアを代表とする製品の品質向上に貢献しています。

Oscar del vino 2013

Bibenda社主催の国際ワインアワード「Oscar del vino 2013」の投票はお済みですか?

第15回になる「Oscar del vino 2013」は今年も沢山の魅力あるワインがノミネートされています。4月15日から5月20日まで、http://www.bibenda.it にて一般投票が可能です。投票はこちら。

カテゴリーは

Miglior Vino bianco(最優秀白ワイン), Miglior vino rosso(最優秀赤ワイン), Miglior vino rosato(最優秀ロゼワイン), Miglior vino spumante(最優秀スプマンテ), Miglior vino dolce(最優秀ドルチェワイン), Migliore etichetta(最優秀ラベル), Miglior vino con grande qualità e buon prezzo(最優秀クオリティー&プライスワイン), Migliore azienda vinicola(最優秀ワイナリー), Miglore olio del raccolto 2012(最優秀オリーブオイル:2012収穫)となります。

投票の結果は6月3日にHotel Rome Cavalieriにて発表されます。

詳細についてはsommelier@bibenda.itまでお問い合わせ下さい。

Luca Martini è il miglior Sommelier del mondo

先日4月22日にHotel Park Lane Sheraton(ロンドン)で開催されたWSA世界ソムリエコンクールにおいて、イタリア代表のLuca Martini氏(32歳/Arezzo出身)が優勝しました。2位にはフランス代表のJonathan Fillon,3位にはもう一人のイタリア代表トレントの Dennis Metzが続きます。

Luca氏は地元アレッツォにある”Osteria da Giovanna”にて勤務するソムリエで、今回参加した各国を代表する22名の選手のトップ、つまり世界のトップに立つことになります。

コンクール当日は朝9時から選考の為の筆記試験が行われ、世界のワイン及びワイン生産地の知識、ビール・リキュール・蒸留酒・水などの飲料全般に対する知識、そしてワインと料理の相性に着いての質問が出され、テイスティングでは2種のワインに着いて英語での表現を行い、その他、ソムリエとしてのコミュニケーション能力等に着いても試される選考試験が行われました。22名の各国を代表する選手がそれぞれの知識と能力を出し切った後、16時にフィナーレに参加する事の許された3名が選出されました。

最終選考は全て英語で行われ、選手達は2種のワイン、1種のビール、1種の蒸留酒のブラインドテイスティングを課され、その後食前酒のサービス、カクテルの準備、2種のメニューに合わせたワインの提案、赤ワインのデカンタ、ワインリストを前にそれぞれのワインの説明を行いながら、コミュニケーション能力を見る為の試験等が行われました。

試験後は審査員による厳正な話し合いの後、Franco Ricci氏(Worldwide Sommeliers Association代表)から優勝者が告げられ、トロフィーと優勝のたすき、そして世界最優秀ソムリエの証としてタステヴァンが授与されました。

今回第3回世界ソムリエコンクール開催時には「Made in Italy」をテーマに、イタリアのワインと食をテーマにした試飲会も開催され、一般の人々にもワインを身近に味わって頂く非常に良い機会となりました。

第4回世界ソムリエコンクールは2015年にメキシコ画集国の南東部カンクンにて開催される予定です。

TG1

Associazilne Italiana Sommeliers